Sea-Doo のレンタル業では、水上に出ている車両しか売上を生みません。原因不明の故障で販売店の予約を何日も待つ水上バイクは、まさに繁忙期に欠けてしまいます。そのため多くのレンタル業者が自前の診断ツールを導入しています。故障を自分で読み取り、すべての車両を同じ手順で点検し、再び貸し出せるか整備に出すべきかを素早く判断できます。
停止期間が最大のコスト要因である理由
レンタル車両では乗り手が頻繁に入れ替わります。初心者も多く、浅瀬を走ったり、ロープや水草を吸水口のグリルに吸い込んだりする人もいます。そのため、個人で使う Sea-Doo よりも小さなトラブルが早く積み重なります。重要なのは早期発見です。レンタル後に記録された故障コードは、次の予約の最中に故障するのではなく、その日の夜のうちに確認できる手がかりになります。
レンタルの合間のクイックチェック
- 船体、吸水口のグリル、インペラー周辺に異物がないか目視で確認します。
- 海水で走行した後は真水で洗い流します。
- ドングルを接続し、ECM、メーター、iBR のすべての ECU の故障コードを読み取ります。
- ライブデータでバッテリー電圧を確認します。不可解な故障の多くは弱ったバッテリーから始まります。
- 新しい項目を記録してから消去します。
- 車両ごとにエンジン稼働時間と気になった点を記録します。
M-JET DIAGNOSTIC を使えば、ノートパソコンなしで桟橋にて直接、1台あたりわずか数分で済みます。
レンタル客向けキーの適切な管理
見落とされがちなのがキーの管理です。アプリでは登録済みのすべてのキーを確認でき、新しいキーの登録や紛失したキーの削除が行えます。レンタル客向けには、Normal ではなく Rental など、キーの種類を設定できます。このキーの種類が各モデルでどのように動作するかは、初めて使う前に確認してください。キーを紛失した場合は、すぐに車両から削除します。詳しくは最大10本のキーを管理できるキーマネジメントに関する記事をご覧ください。
レンタル客から不具合の報告があったとき
お客様からパワーダウン、警告音、後進時の不具合などの報告があった場合は、その車両をすぐには再び貸し出さないでください。まず故障コードを読み取ります。負荷がかかったときだけ不具合が出る場合は、短い計測走行を記録します。フリートの大きな利点は、たいてい同型の車両がもう1台あることです。両方のボートのライブ値を比較すれば、違いがすぐに分かります。こうして、自分で直せるコネクターの緩みと、整備工場に任せるべき故障を素早く切り分けられます。
サービスの計画と記録
アプリには車体番号、エンジン稼働時間、次回のサービス時期が表示されます。メンテナンスが完了したら、記事サービス表示のリセットで説明しているとおり、サービス表示を自分でリセットできます。車両ごとに、電圧、故障コード、稼働時間、実施した作業を記録する簡単なシートを用意しましょう。シーズン前後で記録を比較します。何度も発生しては消える故障は、8月に故障リストに載る前に、秋のうちに整備工場で見てもらうべきです。
フリートに合ったライセンス
M-JET DIAGNOSTIC には、1台、3台、5台、または台数無制限のライセンスがあります。小規模なレンタル業では3台用または5台用のライセンスで足りることが多く、大規模なフリートには Unlimited が適しています。車両設定(CDID)が追加で含まれるのは Unlimited ライセンスのみです。1台の機器でフリート全体をまかなう価値があるかは、記事BRP フリート全体を1台の診断機でで詳しく解説しています。
よくある質問
診断チェックで整備工場でのメンテナンスは不要になりますか。
いいえ。診断チェックで分かるのは ECU が報告する内容です。インペラー、ウェアリング、スーパーチャージャーの摩耗は、引き続き機械的な点検が必要です。
異なる BRP ブランドの車両を1台の機器で点検できますか。
はい。ライセンスが十分な台数をカバーしていれば、このツールは Sea-Doo、Can-Am、Rotax エンジン搭載のジェットボートに対応しています。
各車両はどのくらいの頻度で読み取るべきですか。
レンタル日ごとに、さらにお客様から普段と違う点の報告があったときには必ず読み取るのが理想です。